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受賞歴のある、日本インスパイアされた豪邸・英南部ワイト島

広大な敷地には庭園や湖も

by Bronwyn Brown 201992

豊かな自然に囲まれ、静謐な環境を堪能できる。PHOTO: STEVE LAMBERT

豊かな自然に囲まれ、静謐な環境を堪能できる。PHOTO: STEVE LAMBERT

日本建築のエッセンスを採り入れた邸宅は、私有地内の森に囲まれた湖のほとりに建つ。PHOTO: STEVE LAMBERT

無垢の木材が落ち着いた印象を醸し出し、周囲の自然との調和を保っている。PHOTO: STEVE LAMBERT

オープンな間取りが特徴の屋内にはアイランド型のキッチンを中央に備え、来客をもてなすスペースを存分に確保している。PHOTO: STEVE LAMBERT

オープンな間取りが特徴の屋内にはアイランド型のキッチンを中央に備え、来客をもてなすスペースを存分に確保している。PHOTO: STEVE LAMBERT

マスターベッドルームは、ミニマルでモダンな日本の建築スタイルを採り入れている。PHOTO: STEVE LAMBERT

敷地内に数多くある庭園の一つはヴィクトリア調で、温室も備えている。PHOTO: STEVE LAMBERT

2エーカー(約0.8ヘクタール) の敷地内には、屋外用のベンチが数多く配置されている。PHOTO: STEVE LAMBERT

今月の注目物件

場所:英ワイト島ヴェントナー
価格:165万ポンド(約2億1300万円)

絵葉書のような美しい風景が広がる英南部ワイト島にあるこの邸宅は、敷地内の森に囲まれ、湖に面して立っている。

邸宅の中に入ると、外の湖面の光を反射して輝く、床から天井まであるガラス窓に目がいく。建築は湖と庭の両方が一望できる高さに建てられており、家の中と外のつながりを引き立てるアースカラーを基調としたオープンな間取りが特徴だ。また随所には日本建築のエッセンスが採り入れられている。

この物件をデザインしたオーナーのフィリッパ・ランバート氏はこう語る。

「私は“少ないことは豊かなことだ”という日本の美意識がとても気に入っています。落ち着いていて穏やか、整然としていて、風景に溶け込んでいる。それでいて中に入ると、温かな心と安らぎの感覚が伝わってくるのです」

外には最近改修したばかりのヴィクトリア朝庭園が広がる。庭には調理設備、温室、植物を育てる小屋、ヴィクトリア様式の噴水もある。

「この家は私道に面していて、周りには家もあまりありません。基本的に外の世界とは隔絶されているのですが、ここで出会った人たちは親切で気さくな方ばかりです」とランバート氏は言う。

英国のテレビ番組『I Own Britain’s Best Home & Garden』で優勝したこの物件は、同じく英国のテレビ局チャンネル4の『Building a Dream』シリーズのロケ地にもなっている。

物件情報

2エーカー(約0.8ヘクタール)の敷地に建つ住宅の延べ面積は4148平方フィート(約385平方メートル)、5つのベッドルームと4つのバスルームを備えている。

お薦めのポイント

この物件がある土地一帯は「オールドパーク」と呼ばれ、1820年代には名家の海辺の住居として使われていた。その後、現オーナーであるランバート夫妻が購入するまで、ホテルや熱帯鳥類館があったという。

設備

車2台を収容できるガレージ、別棟コテージ、ヴィクトリア調の庭園と噴水、私有地内にある湖と森林、娯楽室、洗濯室、作業室、ボートハウス、船着場を完備。

周囲の環境

この家があるワイト島の小さな町、セント・ローレンスは人口が少なく、小さな教会が一つあるだけで、英国の田舎町的な雰囲気が残っている。近くにある街、カウズでは毎年ヨットレースが開催されている。

「ワイト島には素敵なところが沢山あります。この上なく美しい景観はもちろん、海と陸の両方でアウトドアのレジャーを十分に楽しめます。カウズのヨットレースは世界的に有名です。お城や歴史もありますし、その一方で社交や文化の面でも活気があって賑やかです」とランバート氏は言う。

エージェント:「サヴィルズ」社、ジャイルズ・マドル氏